お金持ちはマウンティングしない
このところマウンティングという言葉がすっかり定着してきた。日々、周囲からマウンティングをしかけられて辟易している人も多いかもしれない。
だがお金持ちになると、マウンティングされることもなくなるし、自身がマウンティングする必要もなくなる。お金持ちの世界はマウンティングとは無縁なのだ。
マウンティングするのは同じレベルの人たち
動物の世界のマウンティングは、基本的にどちらが上なのか序列を確認する作業なので、強い者が弱い者に対して行う。しかし人間の世界におけるマウンティングは違う。
同じコミュニティに属する人たちの中で、自分の方が頭が良い、自分の方がエライとアピールする作業であることがほとんどだ。つまり人間社会におけるマウンティングは、同じ階層の中で行われることが多い。
この話は会社の上司と部下でも大した違いはない。
日本の会社はたいていの場合、年功序列なので、上司と部下に本質的な能力差はない。どちらが先に入ったのかというだけの違いだけである。広い意味では、同じ階層の中での争いということになる。そうであるからこそ、一部の上司は、自分の権威を周囲に誇示する目的で、やたらとマウンティングしてくるのだ。
同じような集団の中で、どちらがエライというアピールをしたところで結果は知れている。本当の意味でお金持ちになろうと思ったら、こうしたマウンティングをやり合っている集団からは一刻も早く脱却し、上の世界を目指さなければならない。
お金持ちを目指し始めると、マウンティングからは無縁となる。お金持ちになるためには自分よりもワンランク上の人と付き合うのが早道といわれるが、そうだとすると、その過程においてマウンティングする必要は一切ない。
お金持ちになった後も同じで、マウンティングする必要はない。
マウンティングする環境から脱却することが重要
自身は成功しているのだから、成功していない人と積極的に付き合う必要はなく、こうした人たちからマウンティングされることはない。逆に、そのような人たちにマウンティングする必要もないのだ。
お金持ちの人が成功してない人と積極的に付き合うケースがあるのだとすると、それはその人に利用価値があると思っているからである。もしそうなら、マウンティングして相手の気分を損ねるのは得策ではない。したがって、自身からマウンティングをしかけることはあり得ないことになる。
お金持ち同士でも同じである。
お互いある程度、能力があって成功しているわけだから、お金持ち同士であれば、現時点においてどちらが勝っているのか、即座に理解できる。わざわざ口に出すのはナンセンスだ。
つまりマウンティングを誰かから仕掛けられたり、自分が誰かにマウンティングしているということは、成功出来ないコミュニティから脱却できていないことを意味している。
お金持ちになろうと思ったら、まずはマウンティングという習慣からサヨナラすべきである。
自分がマウンティングされて嫌な気分になったら、相手を責めるのではなく、そのような相手としか付き合えていない自分自身を反省した方がずっと建設的だ。
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