自分が知らない話に遭遇した時の態度でお金持ちになれるかどうかが決まる
人は自分が知らない話に遭遇すると、うまく振る舞うことが出来ない。先入観や価値観が邪魔してしまって、新しい情報を素直に受け入れられないからである。
だが、これはお金持ちになるという観点から見ると大きなマイナス要素だ。心当たりがあるならすぐにあらためた方がよい。
人は本能的に新しい情報に対して否定的になる
人は知らず知らずのうちに、自分の価値観や既存の知識で物事を判断するクセがついてしまっている。すでに知っていることを深掘りするだけなら、こうした状態であっても何の問題もないし、むしろ好都合かもしれない。自分の知識と仕入れた情報がうまく結びつき、さらに深い理解につながるからである。
だが、自分がまったく知らない話を聞く場合には、既存の価値観や知識は逆に警戒すべき存在となる。既存の価値観で判断すると否定的に思えるものでも、落ち着いて考えてみれば合理性があるというケースがよくあるからだ。というよりも、イノベーションというものは、常に否定的な反応を受けるものなのである。
人は新しい情報に接すると基本的に否定的な感情を持つように出来ている。これは現状維持という安全を欲する動物的本能といってよいだろう。だが人間には動物と異なり、あえてチャンスに賭け、多少リスクがあってもそれに立ち向かうという感覚がある。
動物的な本能にばかりとらわれていると、新しいチャンスをモノにすることはできない。自分が知らない話に遭遇した時は、それは大きなチャンスになる可能性を秘めている。そうであるならば、聞き方を工夫し、否定的感情が支配しなよう注意することが重要だ。
とりあえず試してみる
感情をコントールするてっとり早い方法は、実際に試してみるまで結論を出さないとあらかじめ決めておくことである。このようにルールをシンプルにしてしまえば、あまり迷うことはない。
新しい投資の手法やビジネスの手法を耳にした時には、とりあえず否定せず、何らかの形で実際に試してから、その是非について考えるのがよい。投資本などのレビューを見ると、実際にはまだ投資をしていないのに、書籍に書かれている手法について強く批判しているケースが見受けられる。
そのレビューをした人は、頭の中だけでその手法を評価していることになるが、これはかなり危険な行為である。投資やビジネスというのは実際にやってみなければ分からないことも多く、まずはやってみるというのが鉄則だからだ。
実際にやってみて自分に合わなかったり、実績が残せそうもないようなら、その手法は無視すればよい。だがやる前から批判ばかりしているようでは、投資やビジネスで成功できる確率は限りなく小さくなってしまう。
当人は成功する方法を知らないので、まだお金持ちになっていないわけであり、その状態で、新しい話を拒絶していては、いつまで経っても、ベストな方法を身につけることはできないだろう。
経験したことがない話や新しい話について、先入観なく、とりあえず受け入れるということができるようになれば、半分は成功したようなものである。
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