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お金持ちは追い込まれる前に動く

 

 お金持ちになれる人は、追い込まれる前に動く。まだ余裕があるので、それほど多くを犠牲にせずに最悪の事態を回避することが可能だ。一方、貧乏な人は、追い込まれてからしか動けない。状況が悪くなってからの行動なので極めてリスクが高く、場合によってはこれが致命的な損失になってしまう。

状況が悪くなれば、さらに動けなくなる
 何か良くない状況が発生した時、それに対応することは経済的にも精神的にも負担が重い。しかし状況が深刻にならないうちであれば、最小限のロスで撤退することができる。

 物事には失敗やトラブルが付きものであり、それは成功者も同じである。しかし成功できる人は、多少の損失が出たとしても、事態が深刻になる前に、そこから離脱することができる。失ってしまった時間やお金はコストだと割り切ることができるのだ。
 
 最悪の状態にさえならなければ、また次のチャンスを狙えばよい。大切なのは致命的な損失を抱えることなく、しっかりと生き延びることである。

 しかし、貧乏人体質の人はそれが実行できない。目先の損失が嫌で、早い段階での決断を回避してしまうのだ。結果として、最悪の状況になるまで動けず、大変なリスクを背負ってしまうことになる。

 一般的に、傷口が浅い段階で決断できない人が、さらに傷が深くなってから、きっぱりと決断できる可能性は低い。たいていの場合、物理的にどうしようもなくなるまで放置してしまう。

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お金への過度な執着心があるとお金持ちになれない
 ギリギリまで追い込まれた人は、その状態を回避しようと、今度は極めて大きなリスクを取ったりする。うまくいかなった場合には、それで万事休すだ。このパターンですべてを失ってしまう人は多い。

 本コラムではよく指摘しているが、こうした事態に陥ってしまう原因のほとんどは、お金に対する過度な執着である。失敗を認めて撤退することにはリアルな損失が伴う。早い段階で決断すれば、金額も少なくて済むわけだが、お金に対する執着心があるとそれを邪魔してしまう。

 矛盾しているようだが、適切なリスクを取って、大きな利益を出すためには、お金に対してむしろ淡泊になることが重要である。これは資本主義というメカニズムが持つ皮肉といってよい。

 失敗したプロジェクトからなかなか撤退できない企業を時々見かけるが、これもまったく同じ理屈である。目の前の損失に対する執着が強すぎると、どうしても決断することができない。

 このようなタイプの人や企業は、普段はリスクに対して過剰に消極的である。だが、追い込まれてしまうと、今度は、見境がないレベルまでリスクを取りに行ってしまう。何事にもバランスが大事である。

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