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学校教育の呪縛から解放されないとお金持ちにはなれない

 

 日本人は学校教育が大好きである。勉強が好きなことは悪いことではないが、学校教育に対して過剰な思い入れがあると、ビジネスや投資にマイナスになることも多い。

ネット空間に溢れる学校教育に対するアンビバレントな感情
 Webサイトのコメント欄やレビュー欄などを見ていると面白いことが分かる。日本はこうしたコメント欄が罵詈雑言ばかりになるという特殊な国なのだが、なぜか学校教育に関連した言い回しが多いのである。

 「こんなこと小学生でも分かる」「中学生の作文にもならない」「低偏差値」「低学歴の典型」など、例をあげればキリがない。こうしたコメントを書く人は、何かに大きな不満を持っており、そのハケ口としてこうしたサイトを利用しているわけだが、同時に学校教育に対して強いアンビバレントな感情を持っていることが分かる。

 偏差値というものの数学的な定義上、高偏差値の人数は必然的に少なくなるはずである。他人を低偏差値と罵っている人のほとんどが現実には高偏差値ではないはずだ。そうなってくると、実際に偏差値が高いか低いかではなく、他人を攻撃する手段として学校教育システムが使われているということになる。

 確かに日本型教育の場合、暗記が中心で答があらかじめ決まっており、当たるか当たらないかしかない。正答に至るまでの考え方についてはほとんど問われないので、基本的に何点取れるのかという単純ゲームに終始してしまう。
 また、すべてがそうではないが、正しい答を出せない生徒や、正答までのプロセスに対して疑問を持つ生徒に対して、全人格的に否定する教師も少なくない。

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学校教育はあくまで知的活動の基礎に過ぎない
 こうした環境で長年育ってしまうと、それが当たり前になり、完全な思考停止に陥ってしまう。その結果、条件を変えてみたり、視点を変えてみるといった作業ができなくなり、やがては、他人を批判する際にも、勉強ができない生徒を心ない教師が罵倒するような表現になってしまう。

 現実のビジネスや投資には、学校のテストのような明確な答は存在しない。前提条件を変えたり、取り組む方向を変えるなど、工夫を凝らさないと高い成果にはつながらないというのは成功者にとっての共通認識である。

 本来、学校の勉強は、こうした知的活動のベースと位置付けられるものである。勉強はあくまで基礎であり、そこで身につけた知的方法論をうまく活用し、最終的な解は自分で見つけ出さなければならない。つまり学校教育のプログラムは、あくまで学校教育であり、それ以上でもそれ以下でもない。

 筆者は学校教育システム自体を否定するつもりはないが、過剰な期待は禁物と考えている。あくまで知的活動を行うための基礎と位置付けるべきであり、むしろそこからがスタートである。

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