お金持ちになるための2つのステップ
お金持ちになるためには、二つのステップをクリアする必要がある。ひとつは、実際にお金を稼いだり、それを増やしたりするための具体的テクニックを習得するということ。もうひとつは、具体的なテクニックを実践できるようにするためのメンタルな部分での改善である。前者よりも後者の方がはるかに難しい。
原因の特定は簡単だが、問題はその後
多くの人は、なぜかメンタルな部分を軽視し、テクニックや知識を身につければお金持ちになれると思っている。だがこれが失敗の元である。
テクニックや知識などは、本を読んだり、人から話を聞けば、かなりの部分をカバーできる。こうした手段で十分な知識を習得できないなら、そもそもお金持ちなど目指さない方がよい。
だが、こうしたテクニックや知識は、頭で分かっていても、実践できないことがほとんどであり、そこをカバーするのがメンタルな部分である。だがお金の縁がない人は、いつまでもそこに気付かず、そして、それを無視し続ける。結局、いつまで経ってもお金持ちになることができないでいる。
多くの人は、何かの状況を前にして、その原因を特定することはできる。しかし、その原因が根本的に何によってもたらされているのかまでは、思考が回らないことが多い。下手に知識があったりするとその傾向はさらに顕著になってしまう。
スポーツ選手や芸能人のスキャンダルで激しいバッシングが行われることがよく話題となる。過剰なバッシングはよくない、あるいは過剰なバッシングには様々な弊害が伴うというところまでは、多くの人が分析する。だが問題はそうしたバッシングが発生する根本的な原因である。
お金持ちになれるかなれないかの違いはごくわずか
これには大衆の心理が大きく関係しており、社会的な話であり、メンタルな話でもある。なかなか言いづらい面もあるかもしれないが、もっとも重要なのはそうした部分なのである。
お金持ちの話に戻すと、「人は過去の成功体験にとらわれて、変化に対応できなくなる」といった分析はよく行われる。だが、なぜ人が過去の成功体験にとらわれてしまうのかについては、あまり触れられない。成功体験にとらわれないようにしようという話でお茶を濁してしまうのだ。
だが、そのような事を言っている人は、似たような状況に遭遇すると、結局は、同じ行動を取ってしまう。メンタルな部分の改善に至っていないからである。
過去の体験に依存してしまうという心理は、個人のプライドや現実逃避など、少々やっかいなメンタリティが関係している可能性が高い。ここには触れたくないという心理も発生するだろう。
だが本当にお金持ちになりたければそれではダメである。心の中の嫌な部分をえぐり出してでも、真理を追究しなければならない。
お金持ちになれた人は、特殊な能力やスキルを持っているわけではない。こうした強いメンタリティを持っていただけである。成功と失敗を分けるのは、ごくわずかな違いでしかないのだ。
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