ショーンK氏に怒っているようでは、お金持ちになれない
ショーンK氏の学歴詐称問題が話題となっている。学歴詐称は論外であり、ショーン氏に弁解の余地はないだろう。今回のケースはかなり大胆ではあるが、こうしたウソをつく人はどの世界にもいるものである。
彼の学歴詐称について、もし感情的にどうしても許せないと思っているのだとすると、あなたはお金持ちからは遠い場所にいるかもしれない。
ショーン氏の経歴詐称で怒ってしまう理由
人を肩書きだけで判断する傾向が強い人は、お金持ちになりにくい。立派な肩書きというのは、誰が見ても立派なものであり、皆がすばらしいと言うに決まっている。皆が評価することが分かっているものしか評価できなければ、人に先んじて価値のあるものを見つけ出すことはできなくなってしまう。
このようなタイプの人は、新しいビジネスを立ち上げることもできないし、掘り出し物の銘柄に投資することもできないだろう。常に人と同じか半歩遅れて行動することになるので、得られる利益も少ない。
ショーン氏が本当に卓越したコメントが出来ていたのかは別問題として、これまでショーン氏の発言そのものを高く評価していたというなら、仮に肩書きがウソだったとしても、それほどの怒りはないはずだ。言っている内容と、それを言っている人の経歴は直接関係しないからである。
しかし、ショーン氏の学歴詐称について激しく怒っている人は、彼の発言内容ではなく、その肩書きだけを信用していた可能性が高い。
自分は肩書きだけで高く評価していたことが、思わぬ形で明らかになってしまったので、騙されたという感情となり、それが怒りに変わってしまうのだろう。
言っている内容で人を判断できなければお金持ちにはなれない
最近は学歴差別をなくそうということで、あえて学歴を問わない採用というものも行われている。
だがこれも、皆が学歴でしか人を判断していないことの裏返しである。言っている内容で物事を判断できるのなら、あえてその人の経歴を隠す必要はないからである。
考えてもみて欲しい。これまで自分の周囲で、その人の地位や学歴などではなく、言っている内容で相手のことをしっかり評価する人はどのくらいいただろうか。おそらくほぼ皆無なはずである。
現実にはほとんどの人が、肩書きでしか相手を評価していない。そうであればこそ、学歴社会は今でも続いているのだ。
お金持ちになりたいと思っている人は、むしろこうした日本社会の歪みはチャンスと考えるべきである。肩書きなどによる権威付けがないばかりに、実際の価値よりも低く評価されている人や企業というものがたくさん存在するからである。
こうした掘り出し物をいち早く見つけることができれば、最終的にはそれを大きな利益に変えることができる。お金持ちになれる人は、騙されたと怒る暇があれば、その分の時間と労力を、チャンスを探すために費やすはずである。
ショーン氏についてどう思うのかという問いは、ある意味で、お金持ち脳に対するテストということになるのかもしれない。
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