お金持ちの教科書

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お金持ちは他人との関わりをマネジメントしている

 

 お金持ちの人は、他人との関わり方について、常に細心の注意を払う。下手に他人に関わってしまうと、生産性を大きく下げる結果になってしまうからだ。

人数が増えると効率はどんどん低下する
 自分1人で100の仕事ができると仮定しよう。2人で仕事をすれば200になるかというとそうはいかない。コミュニケーションにロスが生じるので、実際には180くらいにしかならない。しかもこれは2人が同じ能力の場合の話である。

 組む相手の能力が自分より下だった場合には、コミュニケーションのロスに加えて能力差が影響するため、足しても150くらいにしかならない可能性がある。場合によってはもっと低いだろう。

 人数が多くなればなるほどその傾向は顕著となるため、多人数での仕事は、よほど儲けが大きいものでなければ、割が合わなくなってくる。

 したがって他人を巻き込んでプロジェクトを実施する場合には、仕組みをしっかりと構築しておかなければならない。つまり、個人の能力差に依存せず、誰がやっても一定の成果が出られるようにあらかじめ設計する必要があるのだ。この条件に該当するプロジェクトというのは実はそれほど多くない。

 世の中にある規模の大きい事業というのは、この条件をクリアした数少ない事例ということになるが、ここには皆が殺到するので競争率も高くなってしまう。

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効率と絶対値のバランスをどう追求するか
 一方、すべてを個人で完結できれば、仕事上のストレスはあまりない。もっとも効率のよいやり方をとことんまで追求できるからだ。当然のことだが、個人完結型の場合には、利益の絶対額は小さくなりがちだ。

 最悪なのは規模の大きくないビジネスを他人と行うケースである。そもそもの儲けの額が小さい中で、生産性が下がってしまうと、得られる利益はどんどん小さくなる。仕事が下手な人は、メールの出し方、連絡の取り方、移動の仕方まで、すべての段取りが悪いので、生産性に大きく影響してくることになる。

 お金持ちの中には不動産ビジネスが好きな人も多いが、その理由は動かすお金の額が大きい割に、ほぼ自分一人で事業を完結できるからという理由も大きい。
 不動産大手の森ビルは、今では巨大企業だが、つい最近までオーナー社長が担当者に直接電話をして細かい指示をしていたといわれる。不動産は大手になっても、個人完結が可能なビジネスというわけだ。

 これからお金儲けを目指す人は、この現実をよく認識した方がよい。できるだけ個人で完結した方が圧倒的に効率がよく、能力の低い人に足を引っ張られる心配がない。しかし、規模が大きい方が、効率は悪いが、儲けの絶対額も大きい。

 両者の最適なバランスを追求できた人こそが、効率よくお金儲けを実現できるのだ。

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