お金持ちの教科書

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成功者が不幸なのは、自分の限界を理解できるから

 

 筆者はよく、お金持ちはあまり幸せではないと述べている。だがそれは、一般的に言われているような話ではない。ここで議論しているのは、才能に関する本質的な問題である。

ある程度の才能があるからこそ限界が理解できる
 お金持ちの中には、単純に運がよくて成功した人や、親から財産を引き継いだのでお金持ちという人もいる。このような人は、ここでの話題の対象外である。ある程度の才能があり、努力をしてお金持ちになった人の話である。

 努力によって才能を開花させた人は、自分の能力をよく理解できているという特徴がある。一般的に考えればこれはメリットが大きい。自分のことをよく知っているので、どこまでならリスクを取れるのか、どこまでなら無理がきくのか冷静に判断できるので、失敗する確率が低くなるのだ。

 一方で、こうした人は、ある程度の成功を収めると、やがて一種の絶望感に襲われることがある。ある程度の才能があり、努力の効用もよく分かっている分、自分の限界値がはっきりと見えてきてしまうのだ。成功した自分を評価することができる反面、それ以上の成果を上げることは難しいということも予想できる。

 これはプロ野球などの世界でも同じだろう。イチロー選手や松坂選手といった世界トップのプレイヤーの本当の凄さを知っているのは、おそらく彼等の次のクラスに来る選手達だろう。わたしたちが知る、トップ選手の凄さは、あくまで凡庸な人から見た凄さに過ぎない。

 だがトップの次に来る選手たちは、はるかに高い目線でその凄さを理解しているはずだ。彼等も、一般的な選手から見れば、神のような存在ということになるわけだが、彼等の能力の限界をもっとも理解しているのも彼等自身なのである。

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もはやお金の問題ではない
 お金儲けの世界でも似たようなことが言える。お金儲けについて多少の才能があり、相応の努力をした人というのは、本当に才能があってお金儲けがうまい人の凄さをよく理解できる。だがこのことは、自分の限界が見えてしまうことの裏返しでもある。

 普通の人には、単に運が良かっただけ、と思えるような成功者であっても、実はそうではないというケースは多い。普通の人にはそれが分からないので、成功者と自分がいかにかけ離れているのかについて悩む必要はまったくない。だが成功者の凄さが分かってしまうと、どうしても自分と比較せざるを得なくなる。

 このような人にとって、もはやお金そのものは大した問題ではない。これは自身の才能に対する究極的な葛藤だからである。最終的には何とか自分に折り合いを付け、自分ができる範囲で、どの程度チャレンジし続けられるのかというところに収束させるよりほかない。

 もっとも、溢れんばかりの才能がある人は、それはそれで大変である。本当に才能がある人は、自分の能力をよく分かっていないことも多い。根拠なく自分の能力を信じ、結果的にそれが成果に結びついてきたというケースもあれば、成果が安心感につながらず、不安にさいなまれることもある。

 成果を上げたという事実は、何にも代え難い満足感を与えてくれるのが、だからといってそれが100%幸せなのかは誰にも分からない。

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