お金持ちの教科書

お金持ちになるための法則を徹底解説。お金持ちになりたい人必見の情報サイト!

*

人間ピラミッドの議論から考える経済的思考

 

 このところ小学校や中学校の組体操で行われている人間ピラミッドに関する話題を多く耳にするようになった。
 このコラムでは、ピラミッドを実施することの是非については議論しないが、一部から危険であるという指摘があるにもかかわらず、なぜこれを続けるのかという理由を聞くと非常に興味深い。一連の議論はお金のセンスに関する議論と非常に似ているのである。

埋没コストの概念が出てきたら要注意
 人間ピラミッドを続けるべきという意見には様々な種類があるが、あえて類型化すると、以下の2つに集約されるだろう。ひとつは「これまでの教師や生徒の努力がムダになる」というもの。もうひとつは「達成感」や「絆」である。

 これまでの努力がムダになるというのは、本コラムでも以前、取り上げた、いわゆる「サンクコスト(埋没コスト)」の概念に近い。サンクコストとはすでに支出してしまっており、とりかえすことのできない費用のことを指している。

 あるプロジェクトに多額の費用をかけてきたが、あとになってそれが所定の収益を上げないことが分かってきた。その時、撤退すべきか継続すべきかという課題である。過去にいくら使ったのかは、将来の収益には影響しないので、合理的に考えれば、過去にどれだけの費用をかけたとしても、儲からないなら、撤退した方が得策ということになる。

 だがここで「これまでに投入した努力を考えると今さら撤退できない」と考えてしまうと、判断が狂ってしまう。経済的に成功したければ、埋没コストは無視しなければならないというのがセオリーである。もしこのピラミッドの是非についてあてはめるなら、過去の教師や生徒の努力とは関係なく、実施した際の安全性についてのみ議論した方が合理的だ。

 ここで、過去の努力という埋没コストに振り回されてしまうと、合理的は判断はできなくなってしまう。

piramido4477

感動の消費は高くつく
 もうひとつは「達成感のコスト」ともいうべき考え方である。人間は、作業にやりがいなどを感じ、それをモチベーションにできる動物である。これをうまくコントロールできる人は、経済的にも大きな成果を得られることが多い。

 一方、人間は達成感や絆、感動といった精神的な喜びを消費者として購入することもできる。分かりやすいのは大金をかけた旅行であろう。ある程度、お金をかければ、比較的簡単に感動は買うことができる。

 同じように、お手軽に感動を得るための方法としては、苦役や危険な行為を敢えて行うというものがある。危険を伴う行為は、アドレナリンが出て、短期的には効果がある。苦役もそれを終えた後の感覚は非常にすばらしいものがあるだろう。

 だが、こうした感動の消費は現実には高く付くことが多い。危険な行為は、危険であるという部分を除けば、実施のハードルが低い。ある意味では誰でも取り組むことができる。一方、もっと地道な行為から大きな成果を得るという行為には、長い忍耐や努力が必要となり、実施へのハードルは高い。

 リスクを取ることと無謀なことをすることはまったく異なる行為である。危険なことに取り組む時には、冷静にこうした状況について分析してからの方がよい。ピラミッドのケースにも同じ事がはてはまるだろう。

  関連記事

besikuinkamu
ベーシックインカムに賛成する人にお金持ちが多いのはナゼ?

 フィンランドにおいてベーシックインカムの導入を検討すると報道されたことで、この …

kazeyobo6573
お金持ちはカゼを引かない

 バカはカゼを引かないとよくいわれるが、本当にカゼを引かないのはお金持ちである。 …

sihonshugi
資本主義はお金では買えないという皮肉

 資本主義と拝金主義はしばしば混同されることがある。日本は資本主義が根付かない社 …

ikari001
お金持ちは相手に理解を求めない

 お金持ちになれる人は、相手に対して、自分を理解することを求めない。ビジネス上の …

mobile
勝つことより負けないこと

 お金持ちになるために意外と重要なことが「負けないこと」である。 投資であれ事業 …

EY020_L
お金に執着するな結果に執着しろ

 お金持ちに関する法則の中で、もっとも皮肉で矛盾なのは、お金に執着する人はお金持 …

a1640_000076
いい人はお金持ちになれないが、誠実な人はお金持ちになれる

 世の中には、いわゆる「いい人」がたくさんいるのだが、彼らがお金持ちになることは …

Image2
ただ変化すればよいというものではない

 お金持ちになるためには変化に対して柔軟であることが必要といわれている。確かにそ …

genin668
原因と結果を混同してはいけない

 世の中には原因と結果を混同している人が実に多い。例えば残業なしで高い利益を上げ …

gakkou
学校教育の呪縛から解放されないとお金持ちにはなれない

 日本人は学校教育が大好きである。勉強が好きなことは悪いことではないが、学校教育 …