お金持ちになれる人は最初から決まっている?
「そんなこと知ってるよ」「たいした話じゃない」このセリフは、今まで何回聞いただろうか? お金儲けに限らず、分野は何でもよいのだが、一定の成果を上げた人の書籍や講演などに対する感想である。
お金に縁がない人は、せっかくの情報をうまく取り入れる基礎が出来ていないことがほとんどなのだが、哀しいかな、彼等のほとんどはそれに気付いていない。
本に書いてあることはすべて知っていることだったが
筆者は昔、世の中にはどのくらいお金儲けや資産形成についての考え方が存在しているのか知りたくて、何十冊もの関連書籍を大人買いしたことがある。大金をつぎ込んでそれらの書籍を片っ端から読んでみたが、書いてあることのほとんどは、自分自身がすでに知っていることばかりだった。
つまり買った本に書いてあった情報はすべてムダだったわけだが、筆者は「知っていることばかりだ」といって怒ることはなかった。むしろ、多くの実績ある人の考え方が自分に近いことを知り、高い満足感と安心感を得ることができたのである。
逆もまた同じである。くだらないと思う情報ばかりだった場合は、自分がより優位な位置にいることの証明になる。多くの人がそのくだらない情報に接しているわけだから、そこには情報の非対称性が存在している。
これは最大のチャンスであって、不満を感じる局面ではない。世の中の情報に対して文句を言っている人は、そもそも情報に対する扱い方について、根本から間違っているのだ。
すでにこの段階で、勝ち負けが決まっているようなものなのだが、情報に文句を言っている人のほとんどは、その状況に気付いていない。
お金持ちになれる人の条件とは?
投資や資産形成に関する話をすると「それは分かっているのですが」といった反応をする人が実に多い。分かっているのなら、なぜそのやり方を実践してこなかったのだろうか。
分かっているにもかかわらず、そのやり方を実践してこなかったのは、自分だけはもっと安全で確実な方法を知ることができるはずだ(つまり自分は特別な立場だ)と思っているか、恐ろしく実行力が低いのかのどちらかである。
いずれにせよ、そうした反応をしてしまう人は、お金持ちになることは極めて難しい。そのような人は未来永劫、オイシイ話を求めて放浪してしまう可能性が高いからだ。
昔は筆者も若かったので、そのような反応をする人には、何とか真実を伝えてあげたいという気持ちがあったが、最近ではすっかりそれも冷めてしまった。そのような反応をする人が、筆者の話を聞いて、「そうか」といって考え方を改めるケースは、ほとんどゼロだったからである。
非常に厳しいようだが、お金持ちになれる人となれない人は、もしかしたら最初から決まっているのかもしれない。それは能力でも学歴でも運でもなく、こうした「気持ち」の問題なのである。
この話を聞いて、ドキっとした人はまったく心配する必要はない。情報を客観視する体制が出来ている証拠だ。本当にダメな人は、人の話を聞いてドキっとすることすらないのだから。
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