お金持ちは矛盾に対する感覚が鋭い
矛盾した言動や状況に対する人の反応にはかなりの個人差がある。お金持ちの人の論理矛盾に対する感覚は、普通の人よりもかなり鋭いことが多い。この感覚を磨くことは、お金持ちになるための重要なステップとなりそうだ。
論理矛盾している人の多くはそれを自覚していない
職場などにおいて、言うことがコロコロ変わる人をよく見かける。こうした人はよく節操がないなどと批判されるが、大抵の場合、本人にはその自覚がない。
というよりも、本人にとっては、その時、その時の状況で発言した内容が真実であり、言っていることが変わっていることそのものに違和感を感じていないのである。
これは極端な例であり、多くの人が、自分はそんなことはないと思っているが、実際はそうでもない。
先日、東京湾で、水質の改善が見られたので、水への顔付けも含めて、海水浴が解禁されたというニュースがあった。東京湾で海水浴をすることについては、個人の判断なので、周囲がとやかく言うことではないが、水質が改善しているといっても、東京湾の水がかなり汚染されているのは事実である。
また海水浴は禁止されていないものの、都市部に近い海水浴場の海水が化学物質やウイルスなどで汚染されていることは周知の事実であり、サーフィンをする人にとっては、一定割合で下痢をしてしまう(下水に含まれるウイルスに感染することが原因)ことは常識になっている。
水が汚染されていることを分かった上で楽しむのは個人の自由だが、海水浴を楽しむ人の中には、おもちゃに含まれる有害物質や食品添加物などについて、かなり神経質になっている人も数多く含まれているはずだ。おそらく、本人の中では、それとこれとは別問題になっているのだと考えられるのだが、これも一種の論理矛盾といえる。
論理矛盾とビジネスチャンスは密接に結びついている
海水浴が好きなので、論理矛盾を分かった上で、それでも海に入りたいという欲望が勝っているということなら、何ら問題はない。だが、そうではなく、論理矛盾そのものを意識していないのだとすると少々問題である。
こうした出来事は実は、日常生活や仕事の中にあふれている。論理矛盾に鈍感だと、周囲がやっているから、という理由であらゆることに疑問を持たなくなる可能性がある。これはお金儲けにとって大敵なのである。
お金持ちになるためにはビジネスチャンスに敏感でなければならない。ビジネスチャンスは、誰も疑問に思っていないが、よく考えてみるといろいろと改善余地がある、というところに存在していることが多い。論理矛盾に敏感な人は、こうしたビジネスチャンスを発見しやすいのだ。
職場の中で、なぜその手続きがあるのか分からないが、前からやっているというだけの理由で、なぜか頑なに続けているというものがある。こうしたことにあまり矛盾を感じなくなってくると、少々危険信号である。まずは身の回りのことから再チェックしてみるのものよいだろう。
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