お金持ちの教科書

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ひどい状況に遭遇した時の考え方

 

 誰しもひどい状況に遭遇する時はある。程度の差こそあれ、それはお金持ちでも同じことである。だが、お金持ちになれる人とそうでない人は、そのような時の考え方がまるで異なっていることが多い。

不愉快な人に遭遇したのは自分が悪い
 お店に入って店員の対応が失礼極まりないものだった時、公共の場でマナーをわきまえない人に遭遇した時、近所がうるさくて迷惑した時など、お金持ちの人はすべて自分が悪いと考える。

 失礼な店員に遭遇したくなければ、相応のサービスを提供する高級店に行けばよい。高級店だからといって完璧とは限らないが、不愉快な思いをする確率は格段に減る。

 また生活全般にコストをかけることができれば、そもそも公共の場に行かないで済む。仕事も選別することができるようになるので、マナーをわきまえない人と合う確率はさらに減ってくるのだ。住宅も同様である。高級物件だからといってすべてが解決するわけではないが、基本的にトラブルの数は家賃と反比例すると思ってよい。

 お金で幸せは買えないが、つまらないトラブルや不快なことを回避するという点ではお金は絶大な効果を発揮する。その意味で、お金持ちの人は、何か不愉快なことがあったら、「もっとしっかり稼いで、コストをかけていれば、こんな思いはしないのに」と考える。つまり、不愉快な行動をとっている相手ではなく、自分に対して怒りの矛先を向けるのだ。

 そうであればこそ、何としても豊かになろうと工夫することになり、こうした行為の積み重ねが、やがて知恵という形で結実してくる。

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非常識な相手が改善する可能性はほぼゼロ
 一方、お金に縁のない人は、まったく逆の反応となる。怒る対象は自分ではなく、基本的に迷惑な行為を行う相手に向けられる。確かに迷惑行為をしているのは相手なので、この考え方は正しいのだが、正しいことが、必ずしも合理的であるとは限らない。

 日常生活やビジネスの場において、非常識な振る舞いをする人のほとんどは、自分が非常識な振る舞いをしているという自覚を持っていない。このため、その行為を注意したところで改善する見込みはほとんどないのが現実である。

 合理的な考えを持っている人であれば、感情的には納得できなくても、ある程度のところで抑制が働くものである。しかし、こうした振る舞いを繰り返す人は、合理性に欠けることが多く、限度というものを考えない。

 そのような相手とは、基本的に関わらないというのがベストである。

 こうした人たちに関わっている時間は、非生産的であり、完全な損失となる。お金持ちの人が生活にコストをかけるのは、こうした人たちと関わる時間を最小限し、生産に振り向ける時間を最大化するためでもある。

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