遠慮がちな人はお金持ちになれない
遠慮がちに話す人はお金持ちになりにくい。それはお金持ちになる人が、ずうずうしく自己主張できるからという意味ではない。
遠慮がちに見える人の中には、深層心理としてはかなり自己中心的な人が少なくない。自分の利益のために合理的に動く人はお金持ちになれるが、単に自己中心的な人はお金持ちにはなりにくいのだ。
遠慮がちな人は決して謙虚ではない
相手に対してはっきりと質問せず、遠慮がちに、内容を小出しにして質問する人をよく見かける。この手の人物は総じてお金に縁がない。
遠慮がちに、おどおどしたような雰囲気を漂わせながら質問する姿は、一見、謙虚そうに見えるが決してそうではない。
言葉は弱々しいが、要するに相手に対して「私が聞きたい内容をお前が察して、遠慮がちな私に対して優しく分かりやすいように説明しろ」と言っているのと同じである。自信がなさそうにするというオブラートに包んでいるが、これは極めて自己中心的な考え方の典型である。
筆者は常々、相手の立場に立って物事を考えられない人はお金持ちになれないと主張している。これは多くのお金持ちと接し、自身もその仲間入りを果たした筆者が長年の経験から得た法則のひとつである。
相手の立場に立つというのは、ただ相手に優しくするという意味ではない。相手が何を望み、どうすれば相手が満足するのか、逆にどうすれば相手は諦めるのか、相手になったつもりで考えるという意味である。
これができないと、交渉することもできないし、相手をおだてることもできない。ましてや、相手を自分の味方にすることなどさらに難しい。
あらゆるコミュニケーションの前提となるのは、相手の状況を知るということであり、そのためには、相手の立場に立って考えることは最低条件なのである。
本当の誠意とは?
お金持ちになるために、特別な才能は必要ない。だが周囲の人と同じような行動ばかりしていては、お金持ちになるのは難しい。
お金持ちになるためには、周囲に流されない強さが必要であり、逆に強ささえ身につけてしまえば、それだけでお金持ちの領域にかなり近づくことができる。
そのためには、聞きにくいことや、言いにくいことを、遠慮がちにしゃべって、相手に察してもらおうなどという意識はきれいさっぱり捨てることである。
こうした日常的な行為というのは恐ろしいもので、いざという時にはしっかり対応できると思っていても、そうはいかないことがほとんどである。
普段から、相手に分かるようにしっかりと質問するという行為が出来ていない人は、肝心な時に、重要な相手と良好なコミュニケーションを取るができない。
経済的に成功する人は、大事な場面で相手に質問する際、つまらない遠慮はしない。それが相手に対して最も誠実な行為であると理解しているからである。
遠慮がちに質問しないとコミュニケーションを取れないような相手など、わざわざ付き合う人物ではないはずだ。
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