お金を稼げない人は、ギブアンドテイクの概念に乏しい
ビジネスの世界ではギブアンドテイクが非常に重要である。一方的に自分の利益だけを主張していては、他人の協力を得ることは難しいからである。
だが現実には、自分の利益のことしか考えられない人が意外と多い。お金持ちになれる人はビジネスが上手いのではなく、多くの人が、自分の利益のことばかり考えるので、ギブアンドテイクができる人が、消去法で勝ち残っているだけなのかもしれない。
相手の情報だけを欲しがる人
ビジネスにおいて提携などの交渉をする際、より詳しい相手の情報が欲しいと思うのは当然のことである。このこと自体は別に不思議なことではないし、ごく当たり前の感情である。交渉相手を知るのはビジネスを成功させるためのの第一歩でもある。
だが、自分からは情報を提供せず、相手の情報だけを聞きたがる人が意外と多い。情報提供を要請された側に立ってみれば分かるが、相手が提携すると決めていない段階で、自分だけが詳細な情報を提供しても、自分には何のメリットもない。普通に考えれば、そんな交渉に応じる相手などいないはずなのだが、平気でそのようなことを口にする人が結構いるのだ。
もちろんそうなるのには理由がある。会社の上司から「情報を取って来い」などと言われているのかもしれないし、とにかく失敗したくないという思いが強いのかもしれない。
だが、失敗したくないのは皆同じであり、その人だけが、オイシイ思いができるはずなどない。とにかく自分がうまくいくことしか頭になく、交渉相手が存在するということが目に入らなくなっているのである。これでは相手から信頼されるわけがない。
自分では資金を負担せず利益だけを欲しがる人
筆者の知人が、かつて共同事業を持ちかけてきた時もそうであった。一緒に事業をしたいという話だったのだが、肝心な部分に話が進むと、自分が損をしたくないという気持ちが強すぎて、資金を負担したがらないのである。
筆者としては、お互いに資金面でのリスクを負い、うまくいった時の利益も半々にするというプランを考えていたのだが、お金はあまり出したくないの一点張りであった。結局、その人とは、共同事業は無理と判断しフェードアウトさせた。
このように書くと、そんなことを言う人がいるのか?と思うかもしれないが、実際に金銭的、法的なリスクを負うという段階になると、人は、異様なほど自己中心的になるものである。
これは一種のパニック状態であり、多分本人も、そうなるとは思っていなかったに違いない。
実は、ごく普通にギブアンドテイクができる人というのは、非常に少ないのである。
逆に考えれば、これさえできるようになれば、他のビジネスマンに比べて圧倒的に優位な立場になれる。お金持ちになるための方法は、実はこんな簡単な所にも隠されていたのである。
【参考記事】
「利益を上げる方法は単純だ」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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