お金持ちは同じモノを食べる
お金持ちの中には、積極的に同じモノを食べるという人が少なくない。これは食に偏りがあるという意味ではない。体調の維持のために、食べ慣れたモノを積極的に摂るという意味である。
同じ店で同じ食事をすることの重要性
お金持ちにとって会食は極めて重要な場所である。商談や交渉はもちろんのこと、情報収集に会食の場を利用している人は多い。よい会食をセットするためのコストは惜しまないという人も結構いる。
だが、会食も数が増えてくると、体に負担となってくる。普通の人にはピンとこないかもしれないが、時給が極限まで高いお金持ちの人にとって、ちょっとでも体調を崩すことのデメリットは計り知れない。
また人によっては、常に最高のパフォーマンスを求めるので、体調は万全にしておきたいものなのだ。
その意味で、毎晩、異なる店で食べ慣れないモノを食べることの負担は思いのほか大きい。自分がよく知った店で、食べ慣れた食事にした方が、あらゆる面で確実なのである。
マネックスの創業者で、テレビ東京の大江アナと結婚したことでも有名な松本大氏は、誰もが知る億万長者の一人だが、会食の場所や料理にはことさらに気をつかっているという。
松本氏は、毎日のように会食を入れるそうだが、基本的に「冒険はしない」ことをモットーにしているという。行きつけの店でよく分かった料理を食べれば、おいしいことが分かっていて、かつ、健康維持ができるという確実なメリットが得られるという。
新しい店に行くという行為は調査のためのコスト
文芸評論家の福田和也氏も似たようなことを述べている。人は成熟してくると、行く店は限定的になるという。
自分が納得できる店などそうそうなく、新しい店を開拓しても、裏切られることが多い。がっかりするのが嫌なので、結局、行きつけの店になってしまうのだそうだ。
これらの話に共通していることは、会食の場は、刺激を得るための消費の場ではなく、何らかのリターンを得るための投資の場であるという点だ。
新しい店に行って、何か刺激を得るのではなく、会食の場を使って何らかのリターンを得ようとしている。
リターンを最大化するためには、適切な投資対象に投資をしなければならない。そのためには、最高の環境であることがよく分かっている所を選択するのがベストということになる。
逆に言えば、普通の人にとって新しい店にいくことは刺激を得るための消費であるのに対して、彼等にとっては確実な店を見つけるための調査コストなのである。
たかが食事だが、されど食事である。お金持ちになれる人は、すべての面で投資とリターンの概念を持っている。24時間365日、それが徹底されているので、お金持ちになれるのはある意味で当然のことなのだ。
【参考記事】
「タックスヘイブン投資は儲かるのか」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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