結果的にそうなってしまったという人はお金持ちになれない
相手を怒らせてしまったり、相手に迷惑をかける行為をした人の中には、素直にそれを認めず「結果としてそうなってしまいました」「そういうことになると思います」という言い方をする人がいる。このタイプの人は、ほぼ例外なくお金に縁がない。
自分が大好きな人たち
米国は訴訟社会なので、ちょっとした一言が裁判で不利になり、巨額の賠償請求につながることもある。このため、米国ではめったなことでは謝らないという人も多いし、自分の責任であることもなかなか認めない。
ただ日本は米国とは異なり訴訟社会ではない。ある程度は自分の非を認め、相手に納得してもらった方が、物事を簡単に解決できることが多い。それでも自分の行為について非を一切認めず「意図はなかったが、結果的にそうなってしまった」という言い方に終始する人が結構多い。
そうなってしまう最大の理由は、このような受け答えをする人の頭の中には、基本的に自分だけしか存在していないからである。
彼等にとっては、自分がどう思ったかがすべてであり、自分の行動が相手にどのような影響を与えているのかについて、ほとんど関心がないのである。
とにかく自分が好きで好きでしょうがないのだ。責任を回避するためだというのは方便であって、相手がどう感じたのかなど眼中にない。このことはウラを返せば、相手の欲求を読み取ることが非常に苦手ということでもある。
必ず前提条件を付ける人たち
お金の世界はシビアである。自分がどんな気持ちだったのかは、もちろん重要なことではあるが、自分に悪意があろうとなかろうと、金銭的損失が発生してしまったら、それが相手にもたらす影響は同じである。重要なことは、意図や気持ちの問題ではなく、発生した損失に対する具体的な対応策である。
結果としてご迷惑をおかけすることになりました、など安易に責任回避的な発言をしてしまう人は、場合によってはさらに交渉相手を怒らせることになってしまうだろう。また普段のビジネスの場面でも、相手の欲求をうまく形にして、モノやサービスを売り込むことができていない可能性が高い。
このタイプの人は、普段の会話でも、感想や意見を聞かれて「この商品は場合によっては売りにくいだろうというの「は」あるとか思います」といったように、わざわざ「は」を入れて、前提条件付きのような言い方をすることが多い。
場合によっては売りにくい商品であるという感想をストレートに言わず、「それ以外にも見解はあるのだが、とりあえず意見するならば」といったニュアンスをことさらに強調するのである。
これでは相手を説得したり、魅力的に感じてもらったりすることは難しい。ムラ社会での責任回避ゴッコには効果があるかもしれないが、大きなお金を稼ぐ人間にはなれない。
【参考記事】
「お金持ちの人が心の安らぎを得られない理由」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
関連記事
-
-
お金持ちはなぜ自分の店を持ちたがるのか?
お金持ちの中には、飲食店を本業にしているわけでもないのに、自分のお店を持つ人が …
-
-
お金持ちは共通のルールを重視する。貧乏人は個人的なモラルを重視する
社会におけるルールとモラルは似ているが、実は全く異なる概念である。ルールは合意 …
-
-
あぶく銭の使い方をめぐるホントとウソ
宝くじでちょっとした金額が当たった、思わぬ臨時収入があったなど、想定しなかった …
-
-
お金持ちの人はなぜ住宅ローンに対して否定的?
多くの人が住宅ローンを目一杯組んで住宅を購入している。だが、お金持ちの人は、こ …
-
-
お金持ちの人はホンネを聞き出すのが上手い
お金持ちの人は相手のホンネを導き出すのが上手い。相手のホンネをうまく探る能力は …
-
-
本を貸しても返さない人はお金持ちになれない
本を貸してもなかなか返さない人がいる。多くのお金持ちの人が、お金持ちになりにく …
-
-
田舎モノはお金持ちになりやすいか?
田舎モノ(地方出身者)の多くは東京に対するコンプレックスを持っている。 コンプ …
-
-
お金持ちになれる趣味の持ち方
世の中には、いい趣味の持ち方といった話がある。いい趣味を持って、オンとオフをし …
-
-
安心を望む人は貧乏、安全を望む人はお金持ち
最近日本では「安心・安全」というキーワードが氾濫している。大震災以降、その傾向 …
-
-
提示された価格をそのまま受け入れてしまう人は貧乏なまま
世の中、何をするにもお金がかかる。だが何かをするにあたって、提示されている金額 …
- PREV
- 陰謀論と年収の関係から何が見えるか
- NEXT
- 無謀なことをするのとリスクを取ることは違う