人に頼んでばかりいるとお金持ちになれない
お金持ちの人は、必要な人材は雇えばいいとよく言う。技術のことが分からなければ技術者を雇えばよいし、営業ができなければ営業マンを雇えばよい。
これは正しいのだが、あくまでお金持ちとしての発想の話だ。お金持ちになる前から、現実にこんな事ばかりを繰り返していたら、いつまでたってもお金持ちにはなれない。
知り合い自慢の人は要注意
必要な人材は雇えばよいというのは、自分ができることだけをやっていては、収益の機会は限られるという意味である。より広く儲けの機会を捉えようと思ったら、人をうまく使い、自分はマネジメントに徹すればよい。
ただ、これはお金持ちだからこそ可能となる作法である。当然のことだが、お金がないうちは、できるものは自分でやった方が、圧倒的に利益を上げやすい。この部分を勘違いしてはダメである。
よく「知り合いに○○がいるから」という人がいる。筆者の知るビジネスマンも、これが口癖である。確かに、有名な大学を出ている彼には、弁護士の知り合い、会計士の知り合い、銀行マンの知り合いなど、いろいろな知り合いがいる。
彼は、こうした知り合いが多いことは、自身の身を守ることにつながると思っており、実際、何かトラブルが発生した際には、基本的にこうした知り合いに解決を依頼している。
だがこのような知り合いは、実は要注意である。知り合いに頼むことはメリットもあるが、一方でデメリットも多い。何より高コスト体質になってしまう可能性があるのだ。
まずは自分でどれだけ対処できるか?
当たり前のことだが、自分の知り合いが、トラブルが発生した分野の専門家とは限らない。それに、このようなトラブルは外部の専門家に頼まなくても、自力で解決できることも多い。何かあったら知り合いに頼めばよいと思っている人は、そもそも思考停止に陥っている可能性がある。
会社を設立するにしても、税金を納めるにしても、相手と交渉するにしても、モノを売るにしても、実は、ネットなどでやり方を調べた上で、自分一人で対処した方がずっと安価でよい結果を生むことが多い。
一般的な業務にしてもそうである。本当に外部の会社にデザインを頼む必要があるのか、システム会社にサイトの開発運用を委託する必要があるのか、もう一度よく考えた方がよいだろう。
筆者の知人には、高い電話のシステムに辟易し、安価な電話交換機を探しているうちに、自身の会社が、安価な製品の代理店になってしまったという人もいる。このくらいでないとお金持ちを目指すのは難しい。
また、トラブルの発生時に、知人に頼らず、どのように解決したらよいのかを考えるという経験は、その後のトラブル対策やリスク回避に非常に役に立つ。こうした行為自体が、お金持ちになるためのトレーニングなのである。
【参考記事】
「お金持ち最大のメリットは苦痛を減らせること」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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