お金持ちの帝王学
お金持ちの家に生まれた子供は非常に有利だが、一方でかなりのプレッシャーにもさらされる。しっかりとした教育(帝王学)をしないと、子供の代で資産を食いつぶしてしまうかもしれないのだ。
俺はコネで大学受かるから・・・
お金持ちの子供は、非常に優秀か、ボンクラのどちらかになることが多く、中間というものはあまりない。お金持ちの人で子供をうまく育てられる人は、独特の教育哲学を持っている。これは普通の家庭ではあまり意味のないものだったりする。
筆者の子供時代の友人で、手広く事業をやっている実業家の息子がいた。彼の父親は彼になかなかすばらしい帝王学を授けていた。
事業をやっている家には多いのだが、その家も、一族は皆、著名私立大卒という一家だった。ただ本人は非常に成績優秀で、いわゆる進学校に通っており、真正面から試験を受けても十分に合格する学力があった。
大学どこ受けるの?という筆者の質問に「たぶん○○」と彼は答えたのだが、筆者は、試験に受かる実力がある、という意味で「お前なら大丈夫だろ」といったところ、本人は「大丈夫。ウチは絶対受かるから」と悪びれもせずに答えていた。
これはなかなか大事なことである。真偽の程はともかく、こうした有名私立大学は、一族が出身者であると有利であったり、寄付が多いと有利になるというのは、一般的に言われていることである。しかし、実力があるなら、自分は実力で入るのだと強調したいところだろうし、実際、自分は親のコネではないとやたら強調する跡継ぎは多い。
ありのままを受け入れる難しさ
だが彼は、そんなつまらないことは気にしていないようだった。結局、彼は無事大学に合格し、今はしっかりと事業を引き継いでいる(筆者は実力で入れたと確信している・・・)。
彼の家は、何人も家政婦さんがいて、いろいろと面倒を見てくれるような、庶民の常識では考えられないような家だったが、一方で彼に対する父親の教育は厳しかった。
物置のような子供部屋しかあてがわれず、兄弟がそこに押し込まれていた。彼は小さい頃、筆者の家に遊びに来て、自分の部屋がある筆者をうらやましがったこともあったくらいである。
こうしたバランスのよい教育がうまく作用したのだろう。自身の恵まれた立場を自慢するわけでもなく、恥ずかしがるわけでもなく、そのまま受け入れるメンタリティが形成されたようである。
お金持ちとして、自身の恵まれた立場を、そのまま受け入れる姿勢は重要である。これは実は反対の立場でも同様である。
お金がない環境であれば、それをありのままに受け入れ、一方でそれを卑下しない感覚を持たなければ、現実を打開することはできない。こうした思考回路が身に付けば、お金持ちへの道はずっと近づくことになるし、資産を長く守ることもできるようになる。
【参考記事】
「お金持ちは専門家を恐れない」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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