相手はどの程度怒っているのか?
人のコミュニケーションにおいて、相手がどの程度怒っているのか正確に把握することは非常に重要である。特にトラブルになりかかっているときは、この判断が結果を大きく左右する。お金が稼げる人と稼げない人では、このあたりの能力に大きな差があることが多い。
最悪なのは知らずにチキンレースをしてしまうパターン
人との交渉は常に押し付け合いである。なるだけ相手に負わせて、自分の負担を軽くするようにしなければ、自分は不利になってしまう。
だからといって、ただ、強引に押してばかりでは交渉はうまくいかない。ギリギリまで押して、相手が怒り出しそうになったら、一旦引いて、相手のメンツを立て、再び押すという駆け引きが必要となる。
だが、この一旦引くという行為がうまく出来ない人は多い。押し引きが下手な人の交渉を見ていると、相手がどれだけ怒っているのか理解できていないことが多い。相手の状況を考えずに、同じ主張を繰り返し、交渉を潰してしまうのである。一種のチキンレースである。
これは、言葉使いが丁寧だったり、激しく口論していないこととは関係ない。口調が丁寧でも、相手の感情を考えずに同じ主張を繰り返していると、そういった結果になりがちだ。よく公務員などが窓口で住民とトラブルになることがあるが、同じような事情が背景に存在していることが多い。
住民が何について怒っているのか分からず、杓子定規に同じような対応を繰り返すことで、住民の怒りを倍増させてしまうのだ。このようなケースでは、本人はチキンレースをしている感覚がないので非常にやっかいだ。
小さな勝ちの積み上げが大きな勝ちを呼ぶ
相手の怒りを推し量る能力を身に付けるためには、場数を踏むことが大事なのだが、皆がそうした経験を積めるわけではない。だが、周囲の人の様子を常に観察するクセを付けておくと、それだけでもかなりのトレーニングになる。 大した問題にはなっていなくても、日常的なコミュニケーションの中には、ちょっとした怒りや、それに対するケアという交渉が存在している。どういう時に、相手の怒りが倍増し、どういうタイミングで引けばうまく収まるのかについては、こうしたやり取りを見ていれば、おおよそ判断がつくようになる。
相手が怒り出すギリギリのところでうまく話をまとめ、できるだけ自分に有利な事柄をたくさん獲得できた人が、最終的には大きな果実を得ることになる。ひとつひとつは小さいものであっても、積み重なると大きな資産になるはずだ。
お金持ちになるためには、リスクを取って大きな利益を追求するタイミングがどこかで必要となる。
こうしたチャンスが巡って来た時に、思い切ってリスクを取れるかどうかは、普段からの準備状況に大きく依存している。
日常的な交渉で小さな勝ちを積み上げてきた人は、資金面で不安がなく、面倒なトラブルを抱えていない。イザという時に大きなリスクを取れる体質になっているのだ。
【参考記事】
「謝り方が分からない人はお金持ちになれない」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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