迷ったらチャレンジングな方を取れ
お金持ちになるための考え方の一つに「迷ったらチャレンジングな方を取れ」というものがある。現状維持だけでは、それ以上のお金を稼ぐことはできないという意味である。
二者択一になっていない選択が多い
この言葉は大筋正しいと考えてよい。迷った時というのは、リスクえもあるが、チャンスでもあることが多い。そのような時に、常に現状維持の選択をしていると、それ以上の収益を上げることはできなくなってしまう。
現状維持か、よりチャレンジングな取り組みかで迷ったのなら、チャレンジングな方を選択した方がよいだろう。
ただこうした選択をする際に注意しなければならないことがある。それは、正しい二者択一なのかという点である。
意思決定が下手という人は案外多いのだが、下手にもいろいろある。決断ができないという点でダメな人もいるが、多くが、選択肢の設定の仕方自体が間違っていることで、決断もうまくいかないのだ。
本来は二者択一にしてはいけない二つのやり方について悩んだり、これとは逆に、二者択一になっていない選択で迷ったりしている。
意思決定をうまく進めようと思ったら、まずは選択肢の立て方が合っているのかについて、よく考える必要がある。
選択肢の立て方が合っているのかは、主に以下のような点で考えればよい。
決断できないならプランを練り直すしかないが・・・
もっとも重要なのは、それぞれが排他的な関係になっているのかという点である。排他的というのは、片方を取れば片方が成り立たないという関係のことである。トレードオフの関係という言い方もできる。
例えば業績が悪化している企業が、人員削減をするのか、それとも現状維持でいくのかという、二つのプランに割れているような状況のことを指す。
人員削減をすれば、それは現状維持ではなくなるし、現状維持を選択した場合には、人員削減はあり得ないということになる。
ここで人員削減も目指しつつ、現状も維持するといったような、相互に共存できないような選択肢を考えていけないという意味である。だが多くの人が、こうした過ちを犯してしまう。
今の仕事を辞めて新しいビジネスに取り組むことを検討していると仮定しよう。そして、その新しいビジネスはどうしてもフルタイムで行わなければ十分なオペレーションができないことがすでに明らかとなっている。
このような時には、今の仕事を辞めるか、新しいビジネスを諦めるかのどちらかとなる。新しいビジネスをやりながら、今の仕事を続けるという選択肢はない。だが、往々にして人は、いわゆる玉虫色の決断をしてしまうものなのである。結果としてどちらも中途半端な形に終わってしまう。
お金持ちになれる人は、このような時には、リスクと期待収益の関係で有利な方をドライに選択する。もし、どちらも取りたいというのであれば、その条件をクリアするビジネスモデルを何としても探し出さなければならない。だがそのようなプランが見つかることはほとんどないのが現実である。
【参考記事】
「著作権侵害はなぜいけないのか?」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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