お金持ちが人によって態度を変えるワケ
お金持ちの人は相手によって態度を変えるとよくいわれる。これにはお金持ちではない人のやっかみが多分に含まれるので、話は半分にして聞いておいた方がよい。ただ、お金持ちの人が、状況に応じて態度を変えるのは本当である。それは非常に戦略的な理由からだ。
相手の人数によって取るべき態度は異なってくる
これは会社のマネジメントなどにもあてはまるが、相手が100人以下の場合とそれ以上では、対応の仕方はまるで異なってくる。100人以下の場合には、相手と直接やり取りする確率が非常に高くなる。一方、100人以上になると、間接的なコミュニケーションが中心となる。両者で対応が異なるのはある意味で当然なのだ。
世の中で合理的に振る舞う人は実は非常に少ない。ほとんどの人が相手のことを見た目で判断して態度を決めている。「そんなことはない!」と反論する人ほど危ない。見た目という言い方はやめて印象という言葉に代えてみれば、少しはイメージが浮かぶだろうか?
たとえば、少し怖そうな雰囲気で威圧的にタメ口を利いてくるタイプの人と、腰が低く丁寧語を使う人に対して、本当にまったく同じように振る舞えるという自信のある人はどの程度いるだろうか?そう多くはないはずだ。
怖そうに見える人には皆、遠慮し、腰を低くしているし、丁寧語を使っている人に対しては、ナメてかかる人が多いというのが現実なのである。人間など所詮その程度のレベルである。
したがって、直接コミュニケーションを取る必要があるパターンでは、ある程度怖そうにしておくことには、現実的にメリットが多い。
演出されたイメージにはご注意
これに対して間接的なコミュニケーションの場合は全く逆の状態になる。希に外に対してのみ怖そうなイメージを作っておくことがプラスになることもあるが、大方は「いい人」のイメージが効果的だ。人づてに話を伝えるときや、大勢の前で喋る時、メディアなどを通じて語りかける時など、お金持ちの人は、事前に設定したイメージに近づくよう、うまく演出していることがほとんどである。
お金持ち向けのサービスの中には、服装や喋り方、立ち居振る舞いなどを個別にアドバイスするものもある。こうした計画的なイメージ戦略によって、周辺に自身のファンをたくさん作っておき、状況に応じて彼等をうまく活用していくのだ。
こうしたイメージが先行していると、身近に接する段階になると相手に失望するというケースが出てくる。間接的なコミュニケーションの場合、その振る舞いは演出されたものである可能性が高いので要注意である。
相手によって振る舞いを変えるといっても、相手の立場で、露骨に態度を変える人もいる。だがこのような人は、どちらかというとまだお金持ちになっていない人に多い。お金持ちはもっと狡猾であり、わざわざ大衆に嫌われるようなことはしない。
【参考記事】
「人を使うことができなければお金持ちにはなれない」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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