お金持ちの教科書

お金持ちになるための法則を徹底解説。お金持ちになりたい人必見の情報サイト!

*

会社は従業員の物という考え方はなぜダメなのか?

 

 一時期、会社は株主のモノか、従業員のモノかという論争があった。どうも日本では、株主のモノでもあるし、従業員のモノでもあるという意味不明の結論で落ち着いているようだが、これは決定的に間違っている。そして従業員のモノでもあると考えている人は、かなりの確率でお金持ちにはなれないと考えた方がよい。

会社は従業員のモノでもあるという考えが決定的に間違っている理由
 株主のモノでもあるし従業員のモノでもあるという答えがなぜ完全に間違っていると言い切れるのかというと、株式会社は株主のモノなのか、従業員のモノなのかという論争自体が、そもそも意味をなしていないからである。

 株式会社とは、数ある会社形態の中で、わざわざ会社の所有権を株主にするために作られたものであり、物事の順序が逆になっている。

 株式会社は株主のモノか従業員のモノか?ではなく、株主のモノにするために、わざわざ作られた制度が株式会社なのである。したがって、株式会社の所有者が株主であることは株式会社の定義そのものであり、どちらのモノかを問う論争自体が間違っているのだ。

 会社を運営するためには、所有者、経営者、従業員という3つの要員が必要となる。所有者は文字通り会社を所有している人のことを指し、この人は会社の最終責任を負うことになる。例えば、自分が所有している家が火事を出して回りに被害を出したら、最終的には所有者が責任を負うのは当たり前である。
 経営者は所有者から委託されて会社の日々の経営を行う人である。したがって経営者の報酬は時給ではなく、所有者との交渉によって決められることになる。経営者は当然、自分が行った経営については責任を持つ必要がある。
 最後は従業員である。従業員は時給いくらで会社から雇われているだけであり、会社の経営とは何の関係もない。したがって犯罪を犯さない限りは、クビになるだけで、法的な責任を問われることはない。

 これら3つの役割は、何人かで兼ねていてもよいし、分担してもよい。要するにだれが所有し、責任を負うのかは自由に決めることができるのだ。

交渉は相手があってこそ成立する
 したがって、会社を従業員のモノにしたければ、それに合う会社形態を選択すればよいだけの話である。だがなぜか、会社は株主のモノか従業員のモノかという論争は株式会社で行われる。また株式会社をやめて、従業員のモノに会社組織を変更しようという話はどこからも聞こえてこない。

 その理由は簡単である。会社を従業員のモノにした瞬間、その法的責任は従業員にも発生してくる。だが、従業員には本気でその責任を負う覚悟はない。つまり、本当の意味で所有権を持とうという気はハナからないのである。

 株主が利益を得ることができるのは、経営のリスクを負ったからである。経営者が高給を得ることができるのは、経営責任を負ったからである。

 だからこそ、両者は高い報酬を得ることができる。だが考えようによっては、従業員はリスクを一切負わず、一定時間働けば毎月給料がもらえる実にオイシイ立場である。従業員としてのメリットを最大限に享受するためには、むしろ所有権など口にしない方が合理的なのだ。

 会社は従業員のものという発想は、自分はリスクを取らず、リスクを取った人にだけ与えられる利益までも自分が手にしたいという行為にほかならない。これを本気で考えるような人には、リスクとリターンという概念が決定的に欠如している。お金持ちになれないどころか、サラリーマンとしてもきちんとやっていけるかどうか怪しいものである。

 人間は自己の利益を最大化しようとする生き物だが、それだけでは世の中は回らない。人は合理的に判断するという前提に立てば、経営権や所有権を手放し、リスクだけを負えという要求に応えるような人は、理論上存在しないからである。このような要求をする人は、相手が存在しない虚構の世界を生きているのと同じことである。

【参考記事】
お金持ちは相手に期待しない
【関連サイト】
なぜあなたは出世できないのか?
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

  関連記事

oboriken
お金持ちは情報のバイアスから自由である

 人は知らず知らずのうちに情報にバイアスをかけている。多くの人が、どうなるのかを …

yume0025
夢を持てという人を信用するな

 夢を持つことは大事だといわれる。ネットやテレビを見ても夢を持たなければいけなよ …

ronnso9977
お金持ちは人と論争しない

 やたらと人と論争したがる人がいる。論じることが目的の場ならいざ知らず、ビジネス …

cf09216dcfd_s
セクハラ次官に同情しているようではお金持ちへの道は遠い

 世の中はセクハラの話題でいっぱいである。某官庁トップのスキャンダルに対する世間 …

shouhitaisho9316
お金持ちにとって消費してよいお金とは

 散財して資産をなくしてしまうお金持ちは論外として、大きな資産を維持できるお金持 …

PHM11_0049a
スタートするのは早いほうがよいか?

 ただ漠然と毎日を過ごしていてもお金持ちになることはできない。事業であれ投資であ …

taimeiarumani_s
公立小学校にアルマーニ導入から見えてくること

 東京・銀座にある泰明小学校が導入する「アルマーニ」の標準服をめぐって賛否両論と …

nigeru6673
お金持ちになるためには「逃げ」も必要

 お金持ちになるためには「攻め」が必要なのだが、それはレースがスタートしてからの …

a1640_00001700
お金持ちは専門家を恐れない

 一般の人は専門家と呼ばれる人にとても弱い。金融工学の専門家、経済の専門家、IT …

PHM11_0592
お金持ちはなぜ質素なフリをするのか?

 お金持ちの人の中には、周囲に対して質素であることを強調する人も多い。その主な理 …