お金持ちは神頼み?
お金持ちにはなぜかゲンを担ぐタイプの人が多い。すべて運まかせというタイプではなく、どちらかというと緻密にプランを練って着々と事を進めるような人も、ゲンを担ぐ行為にはなぜか真剣になったりしているのだ。
実力勝負を極限まで追求すると運の大切さが分かってくる
お金持ちになれる人が、ゲン担ぎを大事にするのは、いい意味で「運の大切さ」というものを知っているからである。
例えば起業を例に考えてみよう。毎年、何千何百という新しい会社が生まれているが、3年後に生き残っている確率はわずか数%といわれている。このレースは、100人が参加して数名しか生き残らないほどシビアだということになる。
これは投資の世界でも同じである。ほとんどの投資家は失敗して市場からたたき出される。不動産投資で成功して大金持ちになった人がいる一方で、人に知られることなく、敗退していった人も多数存在しているのだ。というよりも、失敗して消えていく人の方が圧倒的に多い。
このようなシビアな勝負の世界に生きていると、全力投球することや、万全の準備をすること、極限までハードワークすることなどは当たり前のことになってくる。このゲームの参加者のほとんどがそうしているだろう。だが皆が全力投球しても、生き残るのはわずか数名である。
そうなってくると、運というものがどれほどありがたいものなのか、身にしみて分かるようになってくる。お金持ちでゲンを担ぐタイプが多いのは、こういった理由が背景にあると考えられる。
やはり成功は運だけで決まるものではない
だがこのことは、お金持ちは、ただ運がいいだけの人であるということを意味しているわけではない。お金持ちになる人はなるべくしてお金持ちになっている。これはどういうことなのだろうか?
確かに成功者の中には運だけで成功した人も少なからず存在する。だが、人生で成功するためには運が非常に重要であることを心から認識できるようになると、運だけで成功した人を羨む気持ちはなくなってくる。
また自分はこんなに努力しているのに報われない、といった考え方もなくなってくるのだ。
これはお金持ちになるにあたって極めて重要な価値観である。
この世界では、死ぬほど努力することは当たり前である。努力が報われることを望むのは、まさに人から雇われている従業員的な感覚であり、これは自らお金を稼ぎ出すという行為の対極に位置している。
人間はどうしても運だけで成功した人を否定したくなるが、その考え方は一種の現実逃避なのである。現実は残酷であり、ロクでもない人間が、運や親のコネなどで成功するのである。だがこの事実を受け入れ、その上でどうするのかを考えることができなければ、このゲームを戦い抜くことはできない。
数%の成功者に入れず敗退してしまった人の多くは、この現実を受け入れることができなかったと考えられる。
【参考記事】
「そんなこと知ってるよという人はお金持ちになれない」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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