人に褒めてもらいたい病から脱却せよ
人は誰かに褒められると気分がいいものである。人から褒められることが努力のインセンティブになっている人も多い。だがお金持ちになりたければ、人から褒められたいという願望は捨てるべきだ。人ではなく、お金に褒められることを望む必要がある。
人から褒められたいという願望は下手をすると、従属的な人間関係に自らを貶めてしまうリスクがある。例外はあるが、従属的な立場の人が大金を稼ぐことはほぼ不可能である。
人を褒めるという行為には上下関係が付随してくる
人を褒めるという行為のほとんどは、立場が上の人から、下の人に対して行われる。学校の先生がもっとも良い例といえるだろう。学校において教師は無条件に立場が上である。教師に褒められる生徒は、教師の言うことを100%受け入れている生徒であり、そこには完全に従属的な関係性が存在する。
職場でも同じ事である。部下を使うのがうまい上司は、部下を褒めるのが上手だ。褒めている分にはタダなので、一生懸命褒めて、部下をその気にさせて仕事に邁進させる。
もちろん褒められたいという気持ちを原動力にして努力することは悪いことではないが、その気持ちが強すぎるのは非常に危険だ。学校を卒業して社会人になっても褒められたい病から抜けられない人は、常に自分を褒めてくれる、上の人を求めることになる。
それから脱却できないと常に自分を褒めてくれるご主人様を探し続けるハメになる。
人から褒められるということは陳腐であるということ
このようなマインドはお金持ちになるためにはもっとも邪魔になるものである。人から褒められるということは、人に使われているということであり、人から搾取されていることと同じである。
究極的な話をすれば、人から一切褒められることがなく、人を褒めているばかりの人が、最終的な勝者となる。それは人から使われている部分が一切なく、人を使う側に立っていることを示しているからだ。
先にも触れたように、褒め言葉と無償労働はセットになっていることが多い。
お金持ちを目指すのであれば、お金に褒められることを望むべきである。お金が入ってきたことが褒められたことで、出て行ったことがけなされたことであると定義すれば、これほど明確なルールはない。
お金の世界では、無償労働は単なる無償労働だ。それ以上でもそれ以下でもない。
褒められたい願望は、新しいアイデアの邪魔にもなる。お金持ちになるためには、人がやらないことを先んじて実行する勇気が必要となる。凡庸な人は新しいアイデアに対して常に否定的だ。
人から褒められたいという願望が強い人は、他人のウケがよい、陳腐なアイデアを出しがちである。これでは勝負は最初から決まってしまったも同然である。
【参考記事】
「お金持ちは顔に出る?」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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