いつの間にかお金持ちになっていたということなどあり得ない
お金持ちにの人がインタビューなどで「一生懸命やっていて、気が付いたらお金持ちになっていました」と答えているケースをよく見かける。だがこの発言を額面通り受け取るのは危険だ。
コツコツ一生懸命やっていたら結果的にお金持ちになったなどということは通常あり得ない。大きなお金を得た人のほとんどが、ある一時期それなりの大きなリスクを取っている。
コツコツ働いただけでお金儲けができるほど甘くない
もちろん上記のように答えた人が皆ウソを言っているわけではない。事業であれ投資であれ、大金を稼ぐ人というのは、一般人には想像もできないような猛烈な仕事ぶりであることが多い。
このため、毎日があっという間に過ぎ去ってしまい、気がついてみたら成功していたというのは、感覚として十分あり得ることである。だがそれはコツコツとただまじめに生活してきましたという意味ではないのだ。
コツコツと堅実に過ごしていたらいつの間にかお金持ちになっていたという話は、庶民がお金持ちに対してこうあって欲しいと抱く願望である。
考えてもみてほしい。雑誌や書籍など従来型コンテンツの多くはマスを対象にしている。マスを対象にしている以上、本当のことよりも、大衆に受ける内容が優先される。
またお金持ちになった人も、取材などに慣れてくると大衆に対してどのように受け答えすればよいのかコツを掴むようになってしまい、最後には予定調和的な話に終始してしまうのだ。
多くのお金持ちが短期間で財産を築いている
お金持ちになった人のほとんどが、ある一定期間に資産の7割程度を一気に稼いでいる。10億円持っているお金持ちの人がいると仮定する。その人のキャリアが25年だったとすると、7億円程度は、数年間という短い期間に稼いでいる可能性が高いのだ。
株式を上場してお金持ちになった人や、事業を売却した人は、資産の大半を一瞬で形成している。そうでない場合にも、事業や投資が軌道に乗ってきた数年間で一気に稼いでしまうというパターンは多い。
お金持ちというのは、ごくたまにやってくるチャンスを逃さずその波に乗り、一気に稼いだ後は、大きな失敗をしないで財産を維持できた人のことを指すのである。
考えてみれば当たり前の話で、これだけ変化の激しい世の中、同じような利益が10年も20年も継続することなどあり得ない。もし10年、20年と大きな利益が継続しているビジネスや投資があるとすれば、それは何らかの政治的利権になっている可能性が高く、純粋なビジネスや投資とはいえないのだ。
お金持ちになっている人から話を聞くチャンスがあったら、どのタイミングで大きく稼いだのかについて、注意深く観察しておくことをお勧めする。
【参考記事】
「お金持ち脳は30代までに決まる」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
関連記事
-
-
お金持ちは情緒ではなく情報を求める
世の中には、書籍、雑誌、ネットなど数多くのコンテンツが存在している。こうしたコ …
-
-
お金持ちになれる人は、お金持ちからお金を取る
お金持ちになれる人は、お金のある人からお金を取ろうとするが、貧乏人体質の人は、 …
-
-
お金持ちになりたければ感情をコントロールしろ
お金持ちになるためには感情をコントールすることが必要である。だが感情をコントー …
-
-
遅刻体質はお金の世界では致命的問題
貧乏な人と付き合っているとお金持ちになれないとよくいわれるが、それはお金のない …
-
-
お金持ちになると出費が少なくて済む
お金持ちはますますお金持ちになるとよくいわれている。その理由は、お金持ちの人に …
-
-
投資で成功していないのに、なぜか他人の投資手法を声高に批判する人
投資の話をしていると、他人の投資手法についてむやみに批判する人が必ず出てくる。 …
-
-
勉強ができると金持ちになれないという「噂」を検証してみる
下手に学校の勉強ができるとお金持ちにはなれないとよくいわれる。これは本当だろう …
-
-
いくら以上持っていれば大金持ちなのか?
お金持ちかどうかを計るバロメータはいろいろある。お金持ちというと高収入というイ …
-
-
交渉ばかりする人はお金持ちになれない
交渉が上手な人は儲け方がうまいと思われている。確かに交渉が上手なことは重要なこ …
-
-
作家やミュージシャンはお金持ちなのか?
「夢の印税生活」という言葉がある。著名な作家や作曲家であれば、印税ががっぽりは …