お金持ちになりたければゲームの法則を熟知せよ
お金持ちになれるかなれないかはある程度運にも左右される。中にはお金持ちになりたいと思っていても、不運が続いてそれが実現できない人もいる。
だが一方で特に不運なわけでもないのにお金持ちになれない人もいる。このような人の多くは、お金持ちになるゲームの法則を理解していないのだ。
相手がお金を払うのにはそれなりの理由がある
お金持ちになるゲームにおいてもっとも重要な法則のひとつが「相手の立場になって考える」というものである。これは人のためになるようないいことをする、というような安直な話ではない。
お金儲けとは、いかに自分の支出を少なくし、いかに自分の収入を多くするのかというゲームである。自分の収入を最大化するためには、相手からより多くのお金を受け取らなければならない。つまり相手に対して、より多くを支払わせなければならないのだ。
相手がより多くのお金を支払うにはそれなりの理由がある。人がお金を払うのは、快感だったり、安心だったり、欲求だったりする。
つまり、相手の財布の紐を緩めるためには、相手の心理的な部分に影響を与える必要がある。したがって、相手の立場に立って物事を考えられない人は、相手からお金を多く受け取ることは難しいのである。
ビジネスはお金儲けのもっともポピュラーな方法だが、ビジネスの世界においても、この基本的な法則を理解していない人が結構いるのだ。
顧客が欲する商品がいい商品
営業はビジネスの基本なのでこういった部分が顕著に出やすい。
例えば商品を売り込もうとしている顧客から、商品について色々とケチが付いたとする。単に面白くなくてけなす人もいるかもしれないが、そのような客の何割かはその商品について興味を持っている。価格に不満があったり、自分が決断を迷っているところを相手に背中を押して欲しいというサインからもしれないのである。
優秀な営業マンなら相手の心理を読み、不安材料があるならそれをカバーする話を提供し、値段に対する不満があるなら思い切った値下げを提案するなどの工夫をする。
だが相手の立場に立つのが不得意な人は、相手は怒っていると思って売り込みをやめてしまったりするのだ。
よく「いいモノを開発したのに商売下手で売れない」という話を聞くが、そのほとんどがウソである。いいモノと思っているのは本人だけで顧客はそう思っていないのだ。
人は誰でもお金を無駄にしたくない。顧客がお金を払わないというのは、顧客がそれを欲しいと思っていないからである。あくまでいいモノというのは、顧客が買いたくなるような商品のことを指すのであって、作り手の価値観でいい悪いを判断するわけではない。
これは法則というよりルールである。ビジネスにおけるいい商品とは、相手が欲するものであり、この定義を間違っていは、そもそもお金儲けができるわけがないのだ。
【参考記事】
「お金持ちなりたければ本当の敵を知れ」
【関連サイト】
「なぜあなたは出世できないのか?」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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