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右脳人間はお金持ちになれない(脳ミソロンダリングに気をつけろ)

 

 人間の思考回路は、論理的に処理される部分と、情緒的に処理される部分の2つで構成されている。いわゆる左脳、右脳というヤツである。

 お金持ちになるためには、圧倒的に左脳が有利だ。だがこの左脳、右脳の問題はそれほど簡単ではない。右脳なのに左脳に偽装する「脳ミソロンダリング」が横行しているからだ。

勉強ができると左脳というのはウソ
 一般的に左脳型の人は論理的な思考回路が得意で、合理的に冷静にものごとを判断するとされている。一方、右脳型の人は感情の起伏が激しく、感覚でものごとを判断すると考えられている。

 お金儲けの世界は、一部の芸術的な分野を除いて、経済合理性がベースになっているので、いわゆる左脳型の人の方が有利とされている。実際その通りであり、冷徹に合理的な解決をしていく方がお金持ちになりやすい。
 では、一般に左脳型といわれている人が皆お金持ちになれるのかというとそうではない。左脳型と思われている人が実は右脳型だったということは実はよくある話なのだ。

 典型的な例が「勉強エリート君」やいわゆる「理科系君」である。どちらも世間では頭のいい人であり、論理的な思考回路が得意とされている。この定義からすると左脳人間ということになるが、現実はそうでもない。

合理的な考えにも2種類がある
 社会学の世界では同じ合理的な考え方にも2種類あるとされている。ひとつは目的合理的、もうひとつは価値合理的と呼ばれる。

 目的合理的というのは、文字通り、目的と手段の関係が一致していることを指す。例えばお金儲けを目的としてアルバイトをすると仮定する。ドブさらいをすれば1時間に1000円もらえて、机に座って電話番をすると1時間に100円もらえるとする。目的合理的であれば、お金儲けが目的なのでドブさらいを選ぶ。

 これに対して価値合理的というのは、結果ではなく価値観にもとづいて行動することを指す。結果が目的と違っても構わない。このアルバイトの例でいけば「汚れる仕事はすべきない」という価値観があった場合、目的がお金儲けであっても、賃金が安くても、汚れることのない電話番の方を選択することになる。

 社会学ではこのような価値観に基づく行為も「合理的」と分類しているのだが、お金儲けの世界ではそんなことはどうでもよい。価値合理的な行為は感情的な行為と同じことである。この世界で左脳と呼んでいいのは、目的合理的な人だけである。

勉強エリート君と理系君は欲望のままに生きている
 学校の勉強は実は目的合理的な思考を学ぶ場ではない。学校で教わる知識や権威そして秩序が大事でであるという「価値観」を学ぶ場所なのである。だが多くの人が、合理的な思考回路を学ぶ場だと勘違いしている。これが大きな誤解のもとだ。

 学校で教わる知識は古い知識である。当たり前だ。新しくてまだ結論が出ていないことなど、安易に教えるわけにはいかない。皆が納得した確立した知識しか教えることができないのだ。学校の勉強はそういうものだと理解した上で学ぶのであれば非常に有効だが、実際はそうなっていない。

 しかも勉強ができると先生から褒められ、感情的にいい気分になる。さらに褒められたくてますます努力する。こうなると、学校の勉強に忠実になること自体がすばらしいとう価値観になってしまう。これは完全に右脳人間の姿である。つまり勉強が大好きな人は、褒められたいという欲望のままに生きていることになる。

 勉強エリート君は、ことあるごとに「○○すべきだ」あるいは「○○のようなことはすべきではない」という、べき論を展開しがちだ。自分が学んできた古い知識が絶対なので、そうなってしまう。これでは変化に対応した行動が取れるわけがない。お金持ちからほど遠いのは当たり前である。

 理系君も同じようなものだ。おみくじを買った人に「吉が出る確率は何%しかない」などと発言してしまったりする。目的合理的な思考回路がないので、おみくじを買う目的が何なのかを理解することができない。おみくじなら「この人ヘンな人」でおしまいだが、ビジネスの世界ではたいへんな悪影響を及ぼす。目的を理解しないビジネスなどこれほど恐ろしいものはない。

脳ミソロンダリングに気をつけろ
 よく周辺を見渡してみると、世の中には右脳人間が圧倒的に多い。当然といえば当然である。人間は動物であり、感情から逃れることはできないのだ。

 新しいことやリスクを伴うことに遭遇すると、人間は本能的にそれを拒絶する。一方、未知の出来事に異常に興味をそそられたりもする。

 大事なのは、人間は感情的な動物であると理解することである。新しい出来事に遭遇したときに、感情を抑えられないことを認識した上で、自分はどの程度感情的なのかを冷静に把握することができれば、それは左脳人間である。こうなるとお金持ちへの道は近い。

 最悪なのは例にあげた勉強エリート君や理系君で、実はバリバリ右脳なのに左脳に偽装している。脳ミソロンダリングともいってよい。過去の経験や知識に依存すると言う意味では、誰にでも起こりうることである。脳ミソロンダリングには気をつけよう。

【参考記事】
勉強ができるとお金持ちになれないという噂を検証してみる
【関連サイト】
なぜあなたは出世できないのか?
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
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