お金持ちの教科書

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効率を言い訳にする人はお金持ちになれない

 

 効率を追求することは普通はよいことだが、その本質的な意味を取り違えている人は多い。そしてそのような人の多くがお金持ちになるチャンスを失っている。

効率を上げることは良くないこと?
 ある会社でDMを500通送付しなけれなならないことになった。担当者になったCさんは迷わずDM発送業者に注文をした。DMに封入するパンフレットは印刷済みだが、パンフレットの折りと封入、送付代で1通あたり150円だ。500通出すので合計7万5000円になる。

 ここで社長が待ったをかけた。手で封入して送付すれば安く上がるというのである。送付代はメール便を使えば1通80円なので、社員が手作業でやれば70円分が浮く。500通で3万5000円のコスト削減だ。だがCさんは反対した。

 Cさん「やはり業者に依頼すべきです」
 社長「でも手でやった方が安く上がるだろ?」
 Cさん「でも業者を使った方が効率が上がります」
 社長「それはそうだけど、なぜ効率を良くする必要があるの?」
 Cさん「効率はいい方がよいに決まっているじゃないですか」
 社長「誰がそんなことを決めたの?」
 Cさん「でも・・・」
 社長「業者を使って浮いた時間の分、給料減らしていい?」
 Cさん「それは困ります」
 社長「じゃあ。空いた時間で確実に新規受注が取れる?」
 Cさん「分かりません」
 社長「手作業をすれば確実に3万5000円減らせるよ。これで決まり」

 もちろん時と場合にもよるが、このケースでは社長の方が正しい。Cさんは何が間違っているのだろうか?それは効率を追求することは、いついかなる時にも正しいことであると頑なに信じているところだ。もはや宗教といってよい。

効率の追求が正しいのは需要過多の時だけ
 効率を追求することに効果があるのは「需要過多」の時だけである。

 例えば1時間に10個製品を作れる工場があったとする。怒涛のように注文が押し寄せてきても、従来のままであれば1時間に10個しか製品を作れないため売上げも10個分だ。

 だが、作業の一部を外注化して1時間に20個製品を作れるようになれば、売上げは倍になるのだ。外注費を差し引いても利益は大きい。効率の追求はこのような時に大きな効果を発揮する。

 だが「需要が少なく」「供給が過剰な」状態の時はどうだろうか?1時間に10個分の注文しかない時に外注費を払って20個作っても、外注費がそのままムダになるだけだ。

 今回のケースでは、業者に発注することで空いた時間を、お金を稼ぐことにまわすことができるのならCさんの言うことは正しくなる。だが、別に売上げを上げるわけでもなく、余った時間分給料を減らすわけでもない、ということになるとただ単に外注費をムダに出費しただけに終わる。
 おそらく封入の作業はチーム全員で手分けすれば1~2時間で終了する。1時間の時間をひねり出すのが本当に不可能だというほど、極限的に忙しい人など実はあまりいないのである。四の五のいう前に手を動かした方が早いのだ。

昭和な思考回路がお金から遠ざける
 DM封入の件はたかだか数万円の出費の話だが、問題なのはCさんの思考回路である。

 Cさんの頭の中は、高度成長期の昭和な考えで凝り固まっている。というより空気のような感覚で「効率を上げると儲かる」と思っている。さらに良くないのが「メンドーでやりたくない」というメンタリティと「効率を上げるべきだ」というべき論が結びついてしまっていることである。

 かつての日本は、右肩上がりで成長していたため、とくかく何かモノを作れば作っただけ売れた。このような環境では効率を上げることが利益を最大化するもっともよい方法であった。だが、成熟した今の日本では、消費者にはそれほどの消費意欲は存在しない。注文を処理できなくて困るなどという会社は珍しいのだ。

 いくら効率を上げても利益の絶対値が少なくては意味がない。効率の追求はあくまで利益の絶対値を上げることが目的であり、効率を上げることそのものが目的ではないのだ。今回のようなケースでは、外注しない方が利益の絶対値を確保できる。

 経済の仕組みは10年単位で大きく変化していく。だが多くの人が、その事実から目をそらし「べき論」にすりかえている。このような人は変化に対応することができず、結果的に多くのチャンスを失ってしまう。
 お金持ちになるためには、当たり前と思っている概念も、常に疑ってかかる勇気が必要なのだ。

【参考記事】
出来ない理由を並べ立てる人はお金持ちになれない
【関連サイト】
なぜあなたは出世できないのか?
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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